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2008年11月 8日 (土)

ヒトES細胞から脳組織を作り出すことに成功 理研チーム

万能細胞とされるヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、立体構造を持つ大脳皮質の組織を作り出すことに、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターらのチームが成功しました。4層構造で、胎児の脳組織にそっくりだということです。6日付で米専門誌セル・ステムセル電子版に掲載されます。

これまで、ES細胞から心臓や神経の細胞はできていたのですが、複雑な立体構造と役割を持つ「組織」ができたのは世界でも初めてです。脳ができる仕組みの解明や再生医療、新薬開発の研究につながると期待されています。

ES細胞の塊をバラバラにして皿の中で培養液に浮かせ、特殊な薬を入れると神経細胞ができます。1~2日かけて、神経細胞の塊になるのですが、成功率は3割程度でした。笹井さんらは、成功率を上げるため、バラバラのES細胞が集まりやすいよう、小さなカップに小分けにして入れたところ、2~3時間で塊になったのです。しかも成功率は7割に上がったのです。

約6週間で直径約2ミリのマッシュルームのような形になり、断面をみると層構造ができていたのです。神経細胞が自動的に複雑な大脳の皮質を形作っていたことが分かったのです。

大脳皮質は運動、思考をつかさどる脳の最高中枢。ヒトの大人では6層だが、胎児では4層の時期があります。作り出した組織には4層の皮質があり、胎児の組織とよく似ていたそうです。
記事元情報→朝日新聞ニュースの…ここから
関連情報は→人工多能性幹細胞 - Wikipedia
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